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 猫の歴史


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猫の歴史



もともと日本には飼い猫の習慣はなかったが、

仏教の伝来とともにはいってきたという。


野生の猫が家畜化されたのは紀元前2500年ごろの

エジプトといわれているが、日本に猫が最初に

やってきたのは8世紀、奈良時代に仏教経典

とともにはこばれたという。仏教経典をネズミの害から

ふせぐためだったといわれる。

残念ながら奈良時代の文書に猫の記録はない。

しかし平安時代になると貴族の間でかわれるようになり、

さまざまな文献に登場する。

もっとも古い文献とされるのは平安初期の

宇多天皇の日記「寛平御記(かんぴょうぎょき)」で、

中国から父帝の光孝天皇におくられた猫を、

宇多天皇がゆずりうけて寵愛したようすがしるされている。

つづいて「枕草子」「源氏物語」などでも、

宮中でかわいがられる猫のようすがうかがい知れる。

仏教の経典や書籍をネズミの被害からまもるために、

船でいっしょに大陸からはこばれてきたとされる。

それがペットとして貴族の間にも広がり、

「源氏物語」の中にも、光源氏の北の方の

女三の宮が猫をかわいがっている場面がでてくる。

ただ一般の家庭で猫が飼われるようになるのは

江戸時代にはいってからとされる。

その後、猫は庶民の間にも広がっていったと思われるが、

鎌倉時代になると、気味のわるい化け物として

猫をおそれるようになり、

「猫股(ねこまた)伝説」が登場する。

藤原定家の「明月記」をはじめ、「古今著聞集」「徒然草」

などに、怪猫の話が書かれている。

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